グーグルはグーグル・ニュースでも見出しを勝手に使うなと抗議を受けていたが,グーグル・プリント(過去記事)でも同じような事態となっているようだ。まぁ,彼らはわかっててわざとやってるのかもしれないけど。
quote:米国大学出版局協会(AAUP)が,グーグル社による図書館の本をスキャンして検索対象にするグーグル・プリントプロジェクトに抗議している。AAUPはグーグルへの手紙で,同プロジェクトが著作権の大規模な侵害を含むようにみえるといい,どのように保護するかについての回答を求めた。グーグルは,まだ著作権のある本は文献情報と2〜3文をみられるだけで,連邦法に定められた無料での使用が許される公正な使用に該当すると述べている。
AAUPは日本の,あの団体やあの団体のような著作権はらほれと云って難癖をよくつける組織なので,さして相手にする必要もないが,普通のネットユーザーなら,よくもまぁそんな迷惑なことを云うものだと思っているだろう。著作権と云うものを最初に作ったのが誰かは知らないが,いまのようなひどい,その言葉を口にする人はみんな気が狂っているという使われ方をしているのをみたら,抗議でもしそうだ。一部の人間の金儲けのためだけに使われ,作品を守るためにも,制作者を守るためにもまったく使われていない。現代の著作権とは,それで守られていると云う恥ずかしい作品と恥ずかしい制作者を作るためだけに存在している。
一度世に出した作品は,すべての人によって自由に利用されるべきものだ。コピーもされるし,リミックスもされる。どこかで誰かがリピートして使うこともあるだろうし,どんな使われ方をされようともせき止める術はない。ネットワークにいつも接している人は,存分にそれを味わっているはずだ。現在の著作権は,一度食べた料理を吐き出して,もう一度金を払って食べろと云っているようなものである。すべての情報を集積し,自由に利用できるようにするネットワークには,もうそんな意味のないシステムは必要ないし,最初から相容れない。著作権とネットワーク,どちらかが死ぬしかないんだから,あなたは,どっちを殺しますか?
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